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04.01.1st week

う〜む、ついに2003年も最後の週か。
しかし、毎度のことながら、自分にとっては、単にいつもの一週間が始まり、終わってゆくだけのこと。
個人的には、元旦だからどうのこうのといった特別な感慨はないのだ、実は。
気持ちのうえでは、特に365日で区切ることもなく、ず〜っと当たり前の一日が連続している。(したがって、クリスマスも誕生日も、毎度のことながら、何の感慨もない……つまらない奴だね、我ながら)

というわけで、いつも通り打ち合わせ。
今日の打ち合わせは、ひじょうに実りが多かった。
某有名劇団のLIVE映像の監督の話が具体化し、懸案事項だったある作品が、海外でやれそうな端緒が掴めたのである。
2004年からは、ごくごく特別な例外を除いては、日本人の監督作品のプロデュースはやらないことに決めたので、とたんに話が早く進む。

わざと日をおいて、少しずつ少しずつ読んできた児玉清著『寝ても覚めても本の虫』を、ついに読了してしまう。
本好き&海外ミステリ好きには、「わかる、わかるぞ、その気持ち!」といった記述が随所に見られ、なんとも幸福な気持ちにさせてくれる一冊だったのだ。
最初のほうを忘れてしまっているので、また頭から読むことにする。

都内某一軒家にて、内輪映画関係者の忘年会。
若手役者陣の涼平君、菊池謙三郎君、市瀬秀和君、唐橋充君、森下千里ちゃん、伊東丈典さん、それに戸村麻衣子さん、塩野勝美君。
みんないい子達で、役者としても成長著しく、できるだけ応援してあげたいと思う。
というか、今日、ここに集まったメンバーだけでも、原作者、プロデューサー、監督、脚本家、配給&宣伝ウーマン、カメラマン、それに映画ライターから映画雑誌の編集者の方と、いきなり何本か映画が製作できてしまう布陣。
う〜む、ある意味、凄いことかも。

『U2/魂の叫び』『ケーブル・ガイ』『ルールズ・オブ・アトラクション』などの名撮影監督であるロバート・ブリンクマン(奥様は『アメリカン・ビューティ』のミーナ・スバーリ!)との企画が具体性を帯びてくる。
『LoneWolf & Cub』と並行させる形で進めることになるが、以前から注目していた撮影監督なだけに、ひじょうに進展が楽しみな企画である。
しかし、例によって、まだまだ、おっそろしいほどの山あり谷だが。

テレビで大晦日の格闘技番組三本を、チャンネルを変えつつ、"ながら"観戦。
一番興味があったのは一つだけで、以前LAで一緒にショートフィルムを撮ったクイントン・ランペイジ・ジャクソンの試合。
おお、相変わらずのパワーファイターじゃないか。
本人はものすごくいい奴だったので、今後も応援していきたいと思う。
しかし、ボブ・サップVS曙戦の結果は、あまりにも予想通りだった……。
賭けをしていた友人数人から、メシを奢ってもらえることになる。

思うところあって、生前、大藪春彦氏がひじょうに高く評価していたミッキー・スピレーンの本を読む。
スピレーンは、やたらと高尚な言葉ばかりを並べるエセ文化人を相手にせず、ファンこそが絶対で唯一の批評家であると確信している。
「わたしは書き手であって、作家ではない。一冊の本を書くのに、わたしは約一週間あればいい。哀れな作家のことを考えてごらんなさい———彼は一冊の本に二、三年かかる。そしてそれが突っ返される。彼はあらゆる時間を失ったことになる。なぜなら彼の本が突っ返されたから。わたしは———もしわたしの本が突っ返されたとしても、わたしは失った時間は一週間でしかない」
無理やりに"作家"であろうとするために、地位や名誉にこだわり、その狭い世界から出られずに、そこだけの物差しですべてを計ってしまい、一般の人達を時に見下している、いわゆる業界人のなんと多いことか。
自分は、"作家"ではなく、"書き手"であろうと強く思う。

大阪芸大の学生諸君や映画関係者の諸兄から、「ジェニファーの映画はどうなったのですか?」と、けっこう訊かれる。
ううむ、企画の当初は確かに関わっていて、いろいろ動いたりしていたので当然か。
実のところ、以前親交のあったジェニファー・ホームズ嬢の自伝映画『ジェニファー』に、自分は最終的には関わっていないし、その仕上がりに対して責任も負ってはいない。
ジェニファー嬢自身から、梶は外れてほしいという要請を受け、一緒にやっていた佐々木亜希子プロデューサーからも特に慰留はされず、佐々木P自身はあくまでプロジェクトに残って製作するということだったので、自分は言われた通りに降板したまでである。
外れてほしいと言われた理由は、彼女達との意見の相違が最大のもので、自分は特に脚本とキャスティングに対して、「現状のままでは、一般的な注目作としては、それもアメリカ映画としては、製作できない」という、切実な思いがあった。
それが事実で、それ以上でも以下でもない。
ま、映画製作の現場ではよくあることだろう。


ロバート・ブリンクマンとの企画を詰めていたら、彼が撮影を担当した映画『U2/魂の叫び』を観たくなり聴きたくなり、LDとCDを引っ張り出す。
やはり、よいなあ。
2004年1月1日から、ずっと休むことなく、原稿を書き続ける。
今年は、たとえ1行でも毎日書き続けないと、予定の企画が消化できない。
とはいえ、その倍、好きに遊ぶことも決意している。

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