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04.02.4th week

北海道が強烈な悪天候で、飛行機が欠航欠航欠航で、帰京できず。
こんな状況は、夕張の映画祭始まって以来のことだろう。
映画の上映もすべて終わってしまっているので、することがなくなり、夜の巷に友人の女優のMさんを誘って呑みに出る。
あ、しかし、今回初めて夕張で呑んだ。
一日遅れで、なんとか帰京。
というわけで、羽田からタクシーをぶっ飛ばして、そのまま打ち合わせへ直行。
一日ズレたために、スケジュールが錯綜し、やれやれである。

おおっと、一つ忘れていた。
夕張のクロージングでディズニーアニメの『ブラザーベア』も観たのだった。
でも、いつものパターンで、途中何度か睡魔に襲われる。
音楽はそれなりによかったが。

あ〜、打ち合わせと原稿書きの連続で、寝る時間がねーよ。
しかし、腹立つのは、公共料金とか税金とか保険とか諸々の支払いとか、洗濯とか食事とか雑用の多さで、最も時間が取られてしまうこと。
いよいよ、また自費でホテルカンズメか。
けど、金ねえしなあ……哀しい。

「映画秘宝」の小池一夫先生のインタビューに立ち会う。
毎月愛読させてもらっている雑誌なわけだが、小池先生へのインタビューの突っ込みも、どの雑誌にも増して、深く鋭い。
終わってから、小池塾の特別講義で、今日のゲストは高橋留美子先生。
ううむ、やはり、超一流の作家は、言葉の一つ一つが違う。

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04.02.3rd week

快晴。
しかし、ず〜っと原稿書き。
頭痛がしてきたので、気分転換で外へ。
バスと電車を乗り継ぐ。
双方の乗客に、例によって、延々と、病気の話と、近所の家の悪口と、他人の亭主の浮気の話と、子供の受験競争の話とを聞かされる。
本当に貧しすぎるなあ、この国は。

"アニキ"こと水木一郎さんのマネージャーさんであるKさんにお会いする。
個人的にも、我々の世代は水木さんの歌で育っているので、ぜひ一緒にお仕事ができれば、と思う。
ちなみにKさんも、堀江美都子さんと見まがうばかりの美声の持ち主である。

ショートフィルムの効果音と音楽と追加撮影の打ち合わせ。
ううむ、急な話だったので、まったく時間がない。
どないしませう。


ゆうばりへ。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2004。
プライベートで行ったり、審査員で呼ばれたり、以前は連続して来ていたが、かなり久々。
次々と知った顔の映画やテレビや漫画の業界関係者諸氏にお会いする。
しかし、今回は、あくまでも個人的な情報収集と新作映画鑑賞とこもっての原稿書きが目的なので、交友は最低限にとどめる。
『キューティーハニー』
庵野秀明監督の話題の新作だが…全編庵野節が様々なアングルから、これでもかと炸裂。
一言で言い切るなら、とにかく、とにかく、佐藤江梨子がすべてである。
あ、及川光博はハマリ役!

『マッハ!』
かなり前から、内外の友人達から、「とにかく凄いから観ろ!」と言われまくっていただけに、今回一番観たかった作品。
噂にたがわず、凄い!
主演のトニー・ジャーは、誇張でなく、ついについに出現した、かのブルース・リーの後継者と言っても過言ではないだろう。
今後最注目のアジアのアクションスターである。→今週のMBMへ

『アメリカン・スプレンダー』
コミックの脚本家、すなわち、同業者が主役の映画なので、そういう意味での興味も尽きなかったわけだが……これは、まったくハリウッド映画とは異なる角度から捉えた"アメリカ"そのものである。
ハードでシニカルな傑作!

『A TALE OF TWO SISTERS』
後で、皆言っていたが、物語と演出を錯綜させすぎ、ホラーを、アートにアートにアートに見せようとしすぎて、観客をおきざりにしてしまっている。
映像も美しく、役者陣も熱演だっただけに、なんとも惜しい。
映画鑑賞の合間に…。

『あゝ!一軒屋プロレス』
これも観たかった一本。
橋本真也も役者として真剣に頑張っているし、ソニンは本当に噂通りでひじょうにいい。
橋本のライバルとなる極真空手のニコラス・ペタスも悪くない。
が……『マッハ!』を観た後ではどうしても……。
『eiko〜エイコ』

最初は日本映画独特の間がありすぎて、ヤバイと思ったのだが、沢田研二が登場するあたりから、突然よくなる。
それにしても、すべては麻生久美子、麻生久美子、麻生久美子である!

『冬の幽霊たち〜ウィンターゴースト』
今回、夕張で観た映画の中で一番の傑作。
低予算早撮りの作品にも関わらず、ここには、ハリウッド映画が絶対に真似のできない……それでも、これ、リメイクライツをまた狙ってくるだろうなあ……日本映画ならではの哀感と詩情がある。
やられました。

大荒れの天気で飛行機が欠航。
夕張市内に監禁状態となる。
鳴呼!

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04.02.2nd week

またまた歯医者。
死む〜!

プロデューサーのIさん、作曲家のMさんと、ショートムービーの音楽の打ち合わせ。
どんな音楽が仕上がってくるか、すげえ楽しみである。
む〜、それしても今夜は寒い!

某所で、一人の映画オタクに絡まれる。
もはや慣れてしまったので、平気。
しかし、思い出されるのは、かなり昔のことになるが、今でも大活躍中の某漫画家さんの仕事場に遊びに行っていて、そこの臨時アシスタントだった映画オタク……いや、はっきり言って、骸吉に絡まれた時のこと。
たまたま女優のキム・ベイシンガーのことを、キム・ベイ"ジ"ンガーと言ってしまったところ、
「キム・ベイジンガーじゃなくて、ベイ・シンガーだよ、バ〜カ。そんなことも知らないのか。バカバカ。キム・ベイシンガーだよ、ベイシンガー。まったくこれだから困るよ、素人は、バカ。ベイジンガーだって。おまえなんか、映画業界に入れねーよ。ベイシンガーだよ、ベイシンガー。バカ、バ〜カ」
と、ほとんど一日中言われ続けたこと。
今でも、あの骸吉のことを思い出すと、脱力である。

脚本家のNさんと、久々に会う。
Nさんは、一人で海外のシナリオワークショップに出かけ、現地の有名なライターから直接手ほどきを受けて、英語で脚本を書いてしまうほどの、勇気ある才人。
しかし、まさに自分が求めていた人材でもある。

某メジャーゲームメーカーと進めていたパチンコの映像が、ついに最終段階に入り、そのチェック。
思っていた以上にいい出来で、感激する。
終えた足で、ショートムービーの仕上げの打ち合わせへ。
自分に追加撮影をやっている時間が急には取れないため、こちらの構想だけ伝え、第二班を立てて、撮ってもらうことにする。
そういうやり方に違和感は覚えない。
そもそも映画の撮り方やシステムに、「こうでなければならない」という勝手なセオリーを持ち込んだり、妙なこだわりに捉われ始めたところから、日本映画の柔軟性が失われ、崩壊が始まったのだ。
製作過程など、観る観客にとっては、どうでもいいことだろう。
ロバート・ロドリゲスも言っているではないか。
あそこの影がどうとか、照明がどうとか、つながりがどうとか、そんなことは狭い世界に生きている、女の子にモテない映画オタクに言わせておけばいいと。
そんなことより、可愛い女の子に、キャーキャー喜んで観てもらうほうが、百万倍映画の使命を果たしていると。
まったく同感。

小池一夫塾の講義。
いよいよ最終回まで、あと一回。
塾生の課題を読んでいると、短期間で、皆、本当にレベルアップしたと思う。
ここから先は、月並みだが、本人達の情熱と努力と粘りがすべてである。
そして、要は、これまた作品こそがすべてである。

某メジャー服飾メーカーと企画しているTシャツのデザインがあがってくる。
さすがに、世界的な販売力を誇るメーカーだけに、かなりの出来。
限定商品だけに、とにかく、早く着たいよ〜!

隠れ家近くの海へ。

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04.02.1st week

原稿が複数重なってきて、いよいよ寝ながらもアイディアを考えるという、久々に落ち着かない日々。
そして、打ち合わせ、原稿、打ち合わせ、原稿、打ち合わせ、原稿、打ち合わせ…鳴呼!

都内某所に、確実に空いていて、席と席とが離れていて、インテリアもよくて、何時間いても何も言われないカフェを発見!
ひじょうにわかりやすく、メチャクチャ人目につくところにあるのだが、"ある立地条件"によって、わかる人にしかわからないようになっている。
というわけで、時間切れになってきたため、隠れ家から打ち合わせ場所に向かう途中、そこに立ち寄って原稿書き。

某日。
新人漫画家のTさんと打ち合わせ。今後が楽しみな新人の一人なので、大事に育てたい。
漫画家のKさんと打ち合わせ。この人とは、意外な組み合わせ&意外な企画になるので、夏以降、嵐を巻き起こす!
某社の社長のKさんと打ち合わせ。いくつかの映像&ゲーム企画が、今年後半から具体化してくるので、その詰め。楽しいっス!
某誌の担当編集者のKさんと打ち合わせ。これまた長期構想だが、絶対に誰も予想していない企画なので、早く実現したいものだが……俺の才能の無さゆえに延びておるのだ。面目ない限り!

都内某所にて、ショートフィルムの編集作業の詰め。
編集者のTさんとSさんは、様々なテレビ番組の編集をこなされているプロフェッショナル中のプロフェッショナルだけに、何の不安もない作業振り……というか、才能のないこちらは本当に助けられまくり。
前後に、プロデューサーのIさんと、いろいろと映画の企画の打ち合わせ。
終わってから、事務所にとって返し、『修羅雪姫』『修羅雪姫〜怨み恋歌』の解説文の続きを書く。
それにしても、原作の劇画のヒロインにも増して、梶芽衣子はいいなあ。

一年に一度、激しく落ち込む刻。
それは誕生日というやつである。
こんなことを言ったら罰が当たるかもしれないが、本当に嫌で嫌で嫌でたまらない。
誰も信じてくれないが、ほとんど発狂しそうなほどなのだ。
なぜだか、自分でもわからない。
とにかく一秒でも早く時が前へ進むことを、大宇宙と大自然に必死に祈る。
多少の気休めは、時間の概念や区切りの概念というものは、人間が勝手に決めたものであるという考え方だ。
それにしても……鳴呼!

渋谷のシネ・ラ・セットへ。
プロデュースに関わった映画『渋谷怪談』『渋谷怪談2』の初日。
満員大入りで、関係者一同ホッとする。
(しかし、今日ほどいろいろな映画の初日が重なっている日は珍しい)
芝居と同じで、映画もまた、初日の幕が開けば、実質的には、そこから先は観客のものであり、作り手の仕事は終わったと云える。
大異論大反論があるだろうが、それは、例え、プロデューサーであったとしてもそうだ、日本の場合。
アメリカ映画のように、ポイントシステムで、世界市場からプロデューサーフィーが入ってくる"仕事"ならともかく、そうではないのだから後の出来事はもはや"ボランティア"でしかない。
"仕事"である限り、すべては"マネー"に換算される。
というわけで、最初だけ見届けて、次の仕事先へと向かう。
漫画家のNさんと、新しく始める連載作品について、いろいろとやりとり。
基本的に、自分は、"漫画家が一家を構えるヤクザの親分、原作者が必殺技を貸して一家に草鞋を脱ぐ用心棒"という、梶原一騎スタンスで原作という仕事を捉えている。
したがって、一家の親分の意見はすべて拝聴する。

小池一夫塾の特別講義。
『北斗の拳』『蒼天の拳』で知られる原哲夫先生が特別ゲスト。
「漫画とは魂を紙面に叩きつけるもの」という至言がさすが。
命を削って実践されている原先生からしか、絶対に出てこない、クリエイターとして最高の言葉だと思う。
講義後、会食。
原先生は、自分にとって、劇画村塾においては一期上の先輩に当たる。
だが、年齢も同じということもあって、いろいろな面で考えていることが共通しており、盛り上がって話していると、ひじょうに勇気づけられる。
まったくもって感動と感謝!

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