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04.04.4th week

午前中から、会議と連続しての打ち合わせ。
これが毎日続く。
合間に、ず〜っと切りたいと思っていた髪を、いつもの恵比寿のHさんのところへ切りに行く。
そういえば、昔は"刈り上げ"にしていたが、最近はそういう人もいないらしい。
短いほうが楽だが、しょっちゅう切らなければいけないのが難点。
昔はそれだけのヒマがあったということか。

4月だというのに、真夏のような気温。
なんじゃこりゃあというわけで、いつもの気象関係の仕事をしている友人と話す。
「ニュースキャスターとか気象予報士はさ、嬉しそうな顔して、事実を伝えるだけだけどさ、ちゃんと裏の"真実"があるんだろ?」
「当たり前じゃん。完全にひどい異常気象で、確実に地球環境全体が滅亡に向かってることは、関係者一同はっきりとわかってるんだけどさ、正式に発表できないだけだよ。もうどれだけ努力したって、絶対に元には戻らないこともわかってるからね。たぶん、このままだと、日本の四季は消滅して、ほぼ熱帯と同じ気候になる日が近いな」
人類って、ひょっとしてバカ?

厚生年金会館で、『キル・ビルVol,2』のジャパンプレミア。
布袋寅泰の生演奏付き。
Vol,1よりも、映画的に完成されている感じがあって、良。
とはいえ、元々1本なわけだが。
しかし、久々に映画が観れた(感涙!)
またまた歯医者だ!
死む〜!!!

必死こいて打ち合わせを終わらせ、渋谷のオーチャードホールへ。
ジャクソン・ブラウンのソロライブ。
前回観たのは、もう十年以上も昔。
円熟味を増しまくったギター&キーボードテクニックに泣く。

朝から延々と打ち合わせ。
夜、某社のパーティ。
いろいろと知った顔、懐かしい顔にも会い、ちょっとまた面白そうなことができそうである。
終えて、戻って、また原稿(大泣)。

ある男から電話。
たまたまとってしまった俺がアホだった。
延々と、自分が今どんな仕事をしているか、自分が関わっている仕事先がどんなに凄いか、ひたすら吹聴と自慢。
途中で電話を叩き切ってやろうかと思うが、大人の会話にして我慢する。
どうやら、自分のやっている仕事のほうが凄いし、自分の関わっている仕事先のほうが凄いと、どうしても言いたかったらしい。
まったく。
私は、私自身と、自分の関わっている仕事以外には、いっさい興味ございません。
他人のやっていることはどうでもよござんす。

ある友人が死んだ。
ずっとフリーでやってきていた男で、最近、ある大きなプロジェクトに参加できることが決定しかけていた。
彼にとっては、一世一代の大仕事になるはずだった。
それを目前にしての死だ。
死因は急性心臓麻痺。
彼には交際している彼女が一人いた。
彼が多忙をきわめていたため、ほとんど会う時間がなかったらしい。
そのことに、彼女は不満を溜めていた。
それも、彼の周囲の友人達は知っていた。
彼と仕事の打ち合わせや会議をしている時に、彼女から頻繁に電話やメールがあったからだ。
その電話やメール攻撃に根負けする形で、不眠不休で働いていたにもかかわらず、彼は彼女と会った。
ベッドを共にした後、急に気分が悪くなり、救急車を呼んだものの、救急隊員が駆けつけた時には、彼の心臓は停止しており、二度と鼓動することはなかった。
事後、情交に関しては、彼女が彼に迫り、彼が断りきれずに行為に至った、ということが判明した。
なぜ女は、男を少しでも休ませてやらなかったのか。
なぜ女は、男の大きな仕事を理解し、バックアップしてやらなかったのか。
なぜ女は、自分の欲望のみを優先させたのか。
なぜ男は、そんな女を拒否できなかったのか。
なぜ男は、自分の本当の意志を極限までつきつめられなかったのか。
なぜ男は、孤独と孤高に徹せなかったのか。
男と女として、その恋愛感情とセックスが成立する以前に、人間として、もっと大切なものが世の中にはあるのではないのか。
もちろん、仕事や夢が人生のすべてだとは言わない。
男女の絆も、とても重要だとは思う。
だが、それに賭ける時が、人間にはあってもいいはずだ。
恋愛感情やセックスを超えて、なお。
ふと、思い出すのは、不朽の名作『あしたのジョー』だ。
パンチドランカーでボロボロの躰になりながら、戦えば一生廃人か死が待っていることを知りながら、それでもジョーは世界チャンピオン、ホセ・メンドーサが待つリングに上がる。
他の若者達と同じように青春を謳歌しようとはせず、ひたすら汗と鮮血が飛び散る戦いの中で、たとえ一瞬にせよ、真っ白に燃え尽きようとするジョーに、普通の女である紀子はついていけないと告げ、ごく普通の男である西と、ごく普通の結婚をし、ごく普通の幸せを手に入れる。
そして、紀子よりは、もっと深くジョーを、男の根源を理解していたはずの白木葉子も、最後の最後でリングに上がらないでほしいと、涙ながらに懇願する。
それでもジョーは…。
つきるところ、ある男が、ジョーなのか西なのかは、その男が持って生まれた資質だと思う。
そして、友人は、ジョーであり続けることができず、土壇場で西になってしまった。
その結果の死だ。
そんなことを考えていたら、F1レーサー達の記事を目にする機会があった。
アイルトン・セナは、イギリスへ渡る時に奥さんと別れてきた。
ジャン・アレジは、妊娠している奥さんを捨てて、家を出た。
ゲルハルト・ベルガーは、子供までいるが、決して籍を入れようとはしない。
片山右京は、「行かないで」と泣きすがる子供に、「おまえに親はいないと思え」と告げて、サーキットに向かった。
彼らの行動を真っ向から正しい選択だという気はないが、普通の人達が望む幸せや愛する者達にも背を向け、完全に切り落とさない限り、本当の仕事に120パーセント集中し、成功することは不可能なのかもしれない。
ごく普通の幸せを望む者には、凡人としての平穏な保証を与える。
その幸せすらも切り落とせる者には、一流としての栄光と勝利を与える。
神が与える代償は、たぶん誰にでも公平なのだ。
そして俺は、普通に、常識的に、形式的に行われるであろう友人の葬儀には出ないことを決めた。
そのことが、戦い続けていた友人に対する、せめてもの花向けだ。

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