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07.03.4th week

東京ではない某地にて、原稿とDVDと読書の日々。
今、映画のほうも、舞台のほうも、脚本を待っている時機なので、こちらとしては、その間に、できるだけ他の仕事をこなし、可能な限り勉強をしておくしかない。
なにしろ、一生かかっても、すべてチェックできるかどうかわからない量の本とDVDの山に囲まれているのだ。
そして、それが日々増殖しつつある。(ある意味、アホです)

あ、先週に日記で、「桜が散り始めている」と間抜けなことを書いてしまいましたが、まだ、咲いてもいなかったのですね。
咲き始めの桜だったわけですわ……ホンマにアホや。

イーライ・ロス監督『ホステル』を観る。
噂に聞いてはいたが、この監督、変に気取ったり、妙に戦略的にホラーを撮っていないところがいい。
確かにエログロがありながらも、低級に堕ち過ぎないセンスは、デビッド・リンチの短編映画のプロデューサーを務めてきた経験がものをいっている感じである。
フランソワ・オゾン監督『スイミング・プール』を観る。
今、フランスでもっともお気に入りの監督である。
淡々としていながらも、人間の心の内部に浸透してくる、すでに老成感さえ漂わせた演出力は、相変わらず、さすが。

原稿の合間に、一部本の整理。
泣く泣く売ることにする。
本当は売りたくないのだが、自分専用の図書館を建てられるような身でもないので、やむをえない。

マーカス・ニスペル監督『テキサス・チェーンソー』を観る。
プロデューサーのマイケル・ベイ監督よりも、このマーカス・ニスペルのほうが、はるかにいいセンスを持っている。
しかし、この監督に、マイケル・ベイのような大作を撮らせたら、やはり失敗してしまうに違いない。
そういうタイプの監督である。
映像のタッチが素晴らしくいい。

フランソワ・オゾン監督『まぼろし』を観る。
韓国のキム・ギドク監督と並んで、真の"天才"を感じさせる一作。
巧い。

原稿仕事が一段落したため、終日、読書とDVD。
学生時代は、DVDの代わりに名画座(死語!)通いの日々だったが、他人に気を遣うことなく、自由気ままに映画が完全版で観られるようになるとは、いい時代になったもんだ。

録画してあった『極道の妻たち〜情炎』を観る。
役者が全員いい。
中でも、前田愛と杉本彩の二人は、役もおいしいが、存在感が際立っている。
同じく、録画してあった『日本暗黒史〜血の抗争』を観る。
安藤昇先生が主演で、工藤栄一監督が演出とくれば、これは絶対に観なければなるまい。
二人を支える伴淳三郎先生が出色。
DVDで、遅ればせながら、ジョナサン・フレイクス監督『サンダーバード』を観る。
あまりに評判が悪かったので、ずっと観る気を失っていたのだが……まったく評判通りでありました。
この監督、役者としてはそこそこかもしれないが、『サンダーバード』が、なぜ、あそこまで世界的に大ヒットしたTVシリーズになり得たのか、まったくわかっていない。
そういう人に監督を任せるスタジオのプロデューサーもわかっていない。


DVDにて、ウェス・アンダーソン監督『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を観る。
こういう作品は特にだが、公開から時間を経て、観るに限る。
つまり、お祭り騒ぎ的にではなく、冷静に観る必要がある作品ということだ。
……にしても、傑作!

友人の作家のOさんとお話。
最初から最後までオフレコ話のオンパレード。

立花隆著『ぼくの血となり肉となった五○○冊、そして、血にも肉にもならなかった一○○冊』を読了。
立花さんの本を読んだ後は、いつものことながら、自分の残学さに、ひたすら呆れ返る。
もっと勉強せねば。

映画は劇場で観るべきものである、あんたはどこかの部屋でばかり観ている、そんなのは邪道だ、と、ある方からお叱りを受ける。
しかし、だ。
昔から比べるとかなりよくなったとはいえ、相変わらず、日本の映画館は設備的な不備が目立つ。
マナーの悪い観客の存在に至っては、年々、増加しているとしか思えない。
試写状もいただいているが、どうも、あの"業界然"とした雰囲気になじむことができず、また、知った顔に出会って話でもしようものなら、それだけで映画への集中力が殺がれてしまうので、よほどのことがない限り、最近は出かけない。
正直、映画を観ている時のワタクシの集中力は、本を読んでいる時と同じく、"異常"なのだ。
あ、あと、DVDに付いている映像特典。
実は、これが大好きなのです。
なので、それを観たいがために、基本、DVDはレンタルでなく、すべて買うことになってまうわけでして。

ジェームズ・ワン監督『ソウ』を、ある事情により、再観。
アイディア一発勝負とはいえ、よく考え抜かれているよなあ、やはり。

例によって、人が少なくなる夜中に東京へ。

夕方、某誌の副編集長のFさんと打ち合わせ。
夜、連続して、またDVD。
アルフレッド・ヒッチコック監督『私は告白する』を観る。
ヒッチコックの、この異端の名作が、わずかワンコインの値段で観れるとは……感激!


アレクサンドル・ソクーロフ監督『太陽』を観る。
重厚なる傑作。イッセー尾形はじめ、出演役者の全員の至芸が見事。

ある企画を練る。
夜、DVD。
ジョナサン・リーベスマン監督『テキサスチェーンソー〜ビギニング』を観る。
前作より劣る。が、意欲は買える。
録画してあった藤田敏八監督『ダイヤモンドは傷つかない』を観る。
今や大ベテランとなった田中美佐子のデビュー作。大学時代に劇場で観て以来。
テーマがほとんど古びていない。つまり、人間という存在は変わらないということか。

あいにくの雨模様。
監督のKさんと待ち合わせて、"元"俳優の菊地謙三郎君の結婚式へ。
教会での式が終わる頃には、雨も上がり、よかったよかった。
原宿での二次会に、Kさん、俳優のSさんと共に顔を出してから、散会。
菊地君、素晴らしい奥様、末永くお幸せに!


DVDにて、『マーダーボール』を観る。
傑作ドキュメンタリーだということは、もう観る前からわかっていたのだが、これを劇場で観なかったのは、もちろんDVD特典映像のため。予想通り、ジャッカスの特番が最高でした!

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