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2007年7月上旬

■7月×日
前日より大阪入りしています。
某事務所さんと大阪の行政の御協力を得て制作する自主映画『なにわん』のオーディションです。
関西人としては、大阪で活動している新人役者さん達をバックアップするという目的もあるので、おのずと力が入ります。ひょっとすると一期一会になるかもしれないわけで、であれば、ただ選ぶということではなく、限られた時間の中で、僭越ながらも僕が持っている知識や経験をできるだけ皆さんに伝えてあげられればと。

終えた足で、東京にトンボ帰りして、香港から来日中の女友達のティファニーと会食しました。香港で、日本語と韓国語の学校を経営している女性なのですが、さらに日本にも提携校を作るとかで、香港ウーマンのパワフルさには、いつもながら圧倒されます。

「『なにわん』オーディション会場にて」


■7月×日
代官山にある音楽スタジオに行って、今度監督するドラマの劇中挿入歌の打ち合わせを行いました。なりゆきから作詞を担当させてもらうのは、『マギー‘s犬Jr.』で、及川奈央ちゃんに歌ってもらった主題歌2曲以来です。
これが、なかなかに楽しい作業なのです。しかし、書いてみて思うのは、自分は“音”の人ではなく、“文”の人なのだなあ……ということです。当たり前ですが、プロの作詞家の先生方は、やっぱり凄い!


■7月×日
友人の役者さんと、表参道にて、ランチミーティングしました。
その後、表参道にて、「コミックチャージ」の担当編集者のFさんと、定例の打ち合わせ。
終えた足で、東銀座へ向かい、某社の映画プロデューサーのYさんと打ち合わせ。
夜は、恵比寿にて、某局のプロデューサーのSさん、女優のHちゃん、マネージャーのSさんと会食。
噂には聞いていたのですが、この恵比寿の店が、かなりの美味でした!
ちなみに、Hちゃんとは知り合って長いのですが、話せば話すほど、根っからの“女優”だということがわかってきて、監督のハシクレとしては目の離せない役者さんの一人であります。
会食途中に、映画プロデューサーのYさんから電話。
Yさん、実は、僕とHちゃんが友達だということを知らなくて、途中で電話を変わるとビックリ!
例によって業界は狭すぎです。
というわけで、明日、Hちゃんと二人でYさんを訪ねることになりました。


■7月×日
都内某スタジオにて、監督するドラマの打ち合わせ。
今回は、スタッフも気心の知れた人達ばかりなので、まさしく今から大船に乗った気持ちです。

夕方、女優のHちゃんと、映画プロデューサーのYさんを訪問。
Yさんとは、先日も会う予定だったのですが、打ち合わせ場所に現れず、嫌われたかなあ…と思っていたら、なんと、ケータイを紛失してしまったとのこと。そのお詫びにと、Hちゃんと一緒に、西麻布にあるメチャクチャ美味しい稲庭うどんの店に連れて行ってもらいました。
さらに、その後、ダーツに凝っているというYさんに拉致られて、青山にあるダーツバーへ。
Yさんの縁の人達も集まって来て、なんと、朝までダーツ!
さすがに疲れたけど、楽しかった!


■7月×日
久々に歯医者へ。
実は、一時凝っていたレーシングカートで派手にクラッシュしてしまったせいで(よくよく車の運転に才能がないのです)、前歯3本が義歯なのですが、再びのメンテナンス。
今回の歯医者さんは、第一印象が評判通りで、かなりいい感じです。

夕方、舞台のプロデューサーの戸沼さん、脚本の小林さんと、皆さんを代表して、舞台『犬神戦記』の御祓いに。
場所が六本木のど真ん中だったのですが、地元のヤ○ザの皆さんが集合されている現場とカチ合ったりして、なかなかに興味深かったです。

夜、脚本家の小林さん、林さん、映画プロデューサーのSさんと、打ち合わせを行いました。

「『犬神戦記』御祓いの場所近くにて」


■7月×日
某社にて、ドラマの局打ち合わせを行いました。
今から撮るのが楽しみでなりません。

夜、脚本家のKさん、監督のKさんと、渋谷にて打ち合わせ。
そのまま、ダブルKさんを拉致して、撮影監督のHさん主催の飲み会へと乱入したものの……。
Hさん、いつも女優さんやモデルさんに囲まれている方なのですが、今宵は、普通のOLさん達と一緒で、なぜか、反射的に大緊張のわれわれ三人。女優さん達とは平気でしゃべれるクセに、普通の(?)女性相手だと、とたんに冷汗かきまくりなのは、哀しい職業病の一種でしょうか。
鳴呼!


■7月×日
友人の役者さんと、新宿にて、ランチミーティングしました。
その足で、成田エクスプレスのホームへ。
「コミックチャージ」の担当編集者のFさんと、香港へ飛んで、相方の漫画家であるパトリック・ユーさんと打ち合わせなのです。もはや、香港は、数え切れないほど行っているので、ロサンゼルスやニューヨーク、バンクーバーと並んで、僕にとっては“地元”感覚の国です。
というわけで……。
夜には無事に到着。
さすがに蒸し暑い。
とりあえず、通訳と翻訳を担当してくれているティファニーと、その友人のCさんと、打ち合わせを兼ねた会食。今日は週末ということもあって、地元の若者達がいっぱいで、ちょっとしたカーニバル状態。この喧騒が、香港らしくてけっこう好きなのです。

「香港でティファニーと。裏通りにある隠れ家的料理店へ」


■7月×日
香港です。
今日は大快晴。
お気に入りの九龍島と香港島を結ぶフェリーに乗ると、景色が絶景。
それにしても、さすがに暑いです。
ずっとあることは知っていたのですが、なかなか拝む機会のなかったブルース・リーの銅像前へ。
ブルース・リー直撃世代としては、あまりにも感慨深いものがあります。

「ブルース・リーの銅像!」

夜、ホテルのレストランにて、漫画家のパトリック・ユーと打ち合わせ。
当たり前の話ですが、仕事なので、かなりシビアな話し合いが続きました。
しかし、それもこれもパトリックの画の才能を買っているからこそです。
終えてから、ティファニーに案内してもらって、ほとんど地元の人しか行かない海鮮料理の店にて夕食。
これが、なんとも、本当になんとも美味!
思いっきり堪能しました!
パトリックと別れてから、友人のデザイナーのボーロさんと合流して、また別の打ち合わせ。

「このでかい蝦蛄が最高に美味!鋏で切りながら食べます」

■7月×日
帰国の途に。
そして……。

帰国するや待っていたのは、親友で盟友で戦友だった脚本家、新田隆男さんの訃報でした。
そんなバカな!
そりゃないぜ、新田さん!
つい先日まで、「必ずカムバックしますから、一緒にアメリカ行きましょう、映画を作りましょう、海外エンタメ小説の話をしましょう」と、言ってたじゃないですか! なのに、なのに、なのに!

「コミックチャージ」の担当編集者のFさんに後を任せて、成田空港から、そのまま御通夜の会場に向かいました。どうやって会場までたどり着いたのか、ほとんど記憶がありません。
携帯電話には、新田さんからもらった最後のメッセージが残っていました。
今度、僕が監督することになったドラマを、とても楽しみにしていますと……。
会場で、女優の及川奈央ちゃん、漫画家の高橋ツトムさん、映画パーソナリティの伊藤さとりさん……新田さんがいなければ、決して知り合うことのなかった才能ある人々と再会しました。
新田さんの遺影を見ても、亡くなったという感じがまったくしません。
ひょっこり、そのあたりから、いつものあの穏やかな笑顔と声で、「どうも」と現われそうです。
そんな中、とても気丈にふるまわれていた奥さんが印象的でした。
「彼女とは“運命の出会い”で、会ったその日に結婚しようと思ったんですよ」と、新田さんはよく言われていました。だったら、新田さん、最愛の素敵な奥さんを置いて、先に行っちまうなんて、ぜんぜん貴方らしくないですよ!

二人きりで、神楽坂の隠れ家のような店で、杯を傾け合ったのが、此の世での最後になってしまいした。
カムバックしたら、一緒に原作の小説を書いて、映画にして共同監督しよう、と約束しましたね。
だから…。
新田さん、僕は、貴方に決してさよならは言いません。
いずれ必ずまた会えると信じています。
その時こそ、あの日の約束を実現しましょう。
それまで、黒澤明監督の言葉のように、僕は生きている人達のために全力で働きます。


■7月×日
ドラマの脚本の決定稿が届きました。
僕が監督する回のゲストの役者さん達は、不思議なことに、すべて新田さんにも縁のある人達になりました。とても偶然とは思えません。
脚本に、新田さんの名前を書きました。
新田さん、僕は、あなたの魂と一緒に、このドラマを全力で監督します。

「脚本に新田隆男さんの名前を刻む」

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