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2007年8月下旬 パート2

■8月×日
本日は舞台の稽古がお休み。
溜まりに溜まった雑用を必死に片づけました。
そうこうしているうちに、あっという間に夕方に。

東銀座にて、女優のSちゃんと待ち合わせて、同じく女優の斉川あいちゃんの舞台『六畳一間で愛してる』を観劇。劇場で、スクリプターのSさん、助監督のT君とバッタリ。
舞台は、小品とはいえ、メチャクチャよくできていて、本当に最高でした。特に、今、自分は27人も登場人物が入り乱れる舞台の演出を担当しているので、より小人数のお芝居が、なんとなく羨ましく(笑) 斉川あいちゃんも、『ウルトラマンメビウス』の頃から比べると、役者としてかなり成長していて、とてもよかったです。かわいかったしね(笑)


■8月×日
税理士のK先生と、かなり久々に、表参道のカフェにて打ち合わせ。
消費税という法律のことを詳しくお聞きする。

終えた足で、砧にあるスタジオへ。
今日は、本編集と尺調整。
編集のYさんの、天才的テクニックもあって、わりと早めに終了。
なかなかよい出来になったのではないかと自負。

終るやいなや、赤坂へ向い、脚本家の小林雄次さんと合流。
蕎麦屋さんにて、ちょっと別件の打ち合わせを行ってから、シアターVへ。
本日は、舞台セットの作り込み。
合間をみて、関係する役者さん達だけを集めて、演出変更部分の稽古を行いました。
なぜかロビーを使わせてもらえないということで、客席前の空間にて。

撤収後、役者のR君、K君、脚本の小林さん、ウェブ会社の社長のSさんと、劇場近くのパスタ屋にて夕食。
先日、「今回の舞台の打ち上げにて、“梶組”に入れる役者さん達を発表します」、と公言してしまったのですが、最初から「舞台自体がそのオーディション」と伝えているわけで。そして、判断基準は、もう千回は言っていると思いますが(笑)、きわめてシンプル、“覚悟”と“犠牲”です。その二つを持たない、あるいはできない人達とは、縁がなかったものと、さっさと諦めようと思います。


■8月×日
朝から赤坂のシアターV。
終日、稽古の返しと場当たり。
秦さんの音楽と園山さんの衣装が、照明と音響に映えて、カッコいい!
しかし、まだまだ問題点多々。
映像と違う舞台の難しさを痛感。
とても勉強になります。

終了後、脚本の小林さん、音楽の秦さん、プロデューサーの戸沼さん、主演の水野大君と会食。
泣いても笑っても明日は本番初日。
とはいえ、実は、何の気負いも不安もない僕でした。
我ながら図太くなったもんだ……やれやれ。


■8月×日
朝から赤坂のシアターV。
いよいよ本日は本番初日。

Flower
「CBCさんよりお花をいただきました。」

その前に、直前ゲネプロ。
ここまで来たら、役者の皆さんを信じるしかありません。
僕は、成功よりも何よりも、みんなが怪我をしないことを望んでいます。
僕と、脚本の小林さんと、“梶組”のリーサルウェポンである小田井涼平君は楽屋が一緒ですが(役者と演出家が一つ屋根の下とは、これ如何に)、小林さんは健気にもスタッフとしても活躍中。

Room
「われわれの楽屋です。」

涼平君と僕がいた楽屋に、初舞台ということで、やや緊張気味の石川紗彩ちゃんが訪ねて来てくれたので、三人で“梶組”としての気合入れ。
その後、開演直前に、舞台上で、ひたすら神に祈りました。

Saayasan
「梶組の看板女優である石川紗彩ちゃん。」

そして、滞りなく、初日を終了。
“劇団☆新感線”の中島かずきさんが観劇に来て下さり、貴重なアドバイスをいただきました。
終演後、初日打ち上げにちらりと顔を出した後、脚本の小林さんと、表参道のファミレスにて反省会。


■8月×日
本番2日目。
脚本家の林さんと増田さん、役者の島津健太郎さんや山崎勝之君達が、多忙の中、観劇に来て下さいましたが……。
今日は、きわめて出来がよくありませんでした。
しかし、その大きな原因は、演出家としての僕や、脚本の小林さんにあったかもしれません。朝のダメ出しで、昨日の反省も踏まえて、ちょっと役者さん達を惑わせることを言ってしまったかも……と深く自己反省。
舞台が“生モノ”であることを、身を持って実感しました。

おまけに、小田井涼平君が、セットから転落するというハプニングがあり、一瞬、肝を冷やしました。が、そのハプニングを逆手にとって、演出以上の芝居を、涼平君は見事にこなしてくれました。
さすが、わが梶組のリーサルウェポン!
怪我がなくて幸いでした。

Ryohei
「わが梶組最強のリーサルウエポン・涼平国王と。」

終演後、やや肩を落とし気味に帰ったものの、そのうち「必ず盛り返してやる!」という思いが、ふつふつと湧いて来ました。
表参道の鮨屋にて、女優のSちゃんに付き合ってもらい、反省会。


■8月×日
午前中から、砧のスタジオにて、オールラッシュ。
いつもながら、目の肥えたお歴々に観られるわけで、少し緊張するのですが、なんとか、かなりの好評をいただいて、胸を撫で下ろしました。ただ、予算とスケジュールをきっちり守りきりつつ、自分のやりたいこともしっかりやらせてもらったので、まったく悔いはありませんでした。

終わった足で、脚本家の小林雄次さんと、赤坂のシアターVへ。
本番3日目。
プロデューサーの戸沼さんと、演出上の対立があったりして、初めてかなり不穏な空気が流れます。しかし、昨日のことがあったので、自己反省もこめつつ、演出を任された以上は、どんな意見が出ようとも自分のやり方を最後まで貫き通す覚悟を決めていました。
また、涼平君がセットから転落するというアクシデントもあったので、石川紗彩ちゃんにも付き合ってもらって、本番前、舞台上で必ずお祈りをすることにしました。
(2日目は、いろいろと邪魔が入って、お祈りができなかったのです)

そして、初の昼夜の2回興行へと突入。
この結果が……。
昼の部は、細かく気になったところはあったものの、今までで最高の出来でした。
というか、僕がイメージしていた舞台に一番近い出来で、昨日とは雲泥の差だったのです。
つまり、アクションやギャグではなく、芝居全体のボルテージの高さです。
「やった!」と思いました。

しかし、クライマックスの最終場で、思わず声をあげそうになりました。
サルガミ王女役の本倉さつきちゃんが、殺陣の途中で、瞬間的に階段から足をすべらせのがわかったからです。
が、彼女の圧倒的な気迫と演技の前に、声を出すことも、立ち上がることもできません。
終了後、楽屋口で、まずはみんなに「最高だった!」と声をかけつつ、本倉さつきちゃんの様子をうかがいに。実は、昔、多少武道を齧った経験から、ある程度の症状を把握して、すぐに病院への搬送の手配をお願いしました。
今回の舞台では、稽古時から、本倉さつきちゃんの素晴らしい女優魂にやられっぱなしだったのですが、応急措置を受けて病院から帰ってきた彼女が、何事もなかったかのように、夜の部の本番に臨む姿は、神々しくもありました。片足がほとんど動かないため、立ち位置や殺陣など、多少演出を変更しましたが、違和感なく見事にこなしてくれます。その、いい意味で鬼気迫る姿に魅了されてか、他の役者さん達のボルテージも上がり、夜の部も最高の出来だったと思います。
さつきちゃんと、他のメンバー全員に、ひたすら拍手!

Satsukisan
「女優魂に感服! 本倉さつき女王様と。」

今日は、監督の菊地雄一さんはじめ、プロデューサーのSさんやOさんにも来ていただきました。
終演後、菊地監督も誘って、近くの居酒屋で役者さんと飲みました。
ある意味、本日が、本当の初日だったかもしれません。
この舞台に関わって、初めて飲む美味い酒でした。

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