« 2007年10月下旬 パート1 | トップページ | 2007年11月上旬 パート1 »

2007年10月下旬 パート2

■10月×日
午前中から、映画の脚本の続きをば。
真面目だ、オレ(笑)

午後から、演劇ツアー『ナイトメス』の稽古2日目。
及川奈央ちゃんも、唐橋充君も金山孝之君も、全員きわめて優秀。
2日目にして、通しの立ち稽古を敢行。
3時のおやつ時(笑)には、奈央ちゃん自らが、みんなの注文をとってくれるという優しさパート1。
その次は、共演の唐橋君と金山君に、芸能の神様の御守りをわざわざ買ってきてくれてプレゼントしてくれるという優しさパート2。
というわけで、本日も稽古も和気藹々のうちに終了。

「メスの代わりにバターナイフで稽古中の奈央ちゃん。可愛いなぁ」


「みんなのおやつの注文をとってくれる優しい奈央ちゃん」


「奈央ちゃんから芸能の神様の御守りをもらって御満悦の唐橋君と金山君」

稽古というと、とかく怒鳴ったりとか、険悪になったりとか、そういうのが好きな人達もいますが、僕は、そういうやり方は全面的に否定します。
そういう怒鳴るやり方は(映画やテレビの撮影現場でも同じですが)、現場の雰囲気が悪くなるばかりで、決していい感じのものではありません。
気持ちを引き締めるためという言い訳をする人も多いですが、それは嘘だと思います。
怒鳴らなければ気持ちが引き締まらないということは、しょせん、元々が不真面目な連中にすぎないわけで、そういう輩はバッサリ切り捨てればいいだけの話です。
また、怒鳴り合ったりすることで、“オレたち、こんなにマジにやってるんだぜ!”と、ただただマスターベーションしているだけの現場も多々あって、これはクールに客観的に見ていると、思わず笑えてきます。
あと、怒鳴る人に多いのが、そういう“強面”を強調することで、“俺がこの現場を仕切っている”ということを強調したいだけの、いわゆる才能なしのバカ“プリマドンナ”系。
なので、僕は、そういう人達に出会うと、“大人の対応”をしつつ、二度と一緒に仕事をすることはありません。
時間と金の無駄使いやもんね。

終了後、本日は、記録撮影で参加してくれた『なにわん』の時のプロジェクトアシスタントのT君と、打ち合わせしつつ、かるく一服。
その後、時間が押していたので、タクシーを飛ばして三宿へ。

知る人ぞ知るレストラン、“ブラッスリー・ドゥ・クワン”にて、某出版社の文芸の副部長のIさん、某局のドラマ部の主任プロデューサーのSさんと、久々に会食。
いろいろと内密のお話。

終了後、とって返し、映画の脚本の続きを書きました。
やっぱり、真面目だ、オレ(笑)


■10月×日
大雨。
季節のはずれの台風ですと。
もう、この狂った気象には慣れっこ。
とりあえず、オレが生きている間には沈没しないでね、日本。
したらしたで、最後まで見極めてみたいけど。

なので、ここぞとばかりに、脚本を書き続けました。
雨風嵐の日は、何よりも執筆日和なのです。

BGMは、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドの5年振りのニューアルバム『マジック』。
それまで、『ライヴ・イン・ダブリン』を聴きまくっていたのですが(これもメチャいいアルバム!)、今度のニューアルバムはメジャーコード炸裂の久々のロックン・ロールで、いやいやファンとしては嬉しい限りです。

「久々のメジャーコードが爆発!」

いちおうノルマ以上の分量を書いた段階で、さすがに息切れが。
すっぱりとやめて、DVDで『情無用のジャンゴ』を。
監督のジュリオ・クリスティ、知る人ぞ知る“変態監督”で(笑)、このウェスタンもやはりノーマルではない、カルト色がメチャメチャ濃い!
実は、この映画を観直したのは、今書いている映画の脚本のためでもあったわけですが、理由はまだ秘密であります。


■10月×日
早朝に起きて、人が増える前に、自宅へ戻りました。
ああ、しかし、休日のけっこう早い電車だというのにまた!
今回は、隣の乗ってきたオバサンが異様に臭い! 体臭と整髪料と化粧の臭いがリミックスされて、もはや限界……という時に降りて行ってくれたので助かりましたが。
電車乗るの止めようと思いました、マジで。
(しかし、タクシーの乗ったら乗ったで、聞きたくもねえ話をしてくる運転手が多いしなあ。かかっているラジオもおもしろくねえ番組がほとんどだしなあ)

自宅にて、映画の脚本の続き。
とりあえず、初稿を一気に仕上げて、プロデューサーとN監督に送付。

というわけで、ここぞとばかりにDVDを観まくりました。
中でも、久々に観直した『ガルシアの首』が、どの新作映画よりも、“映画”として鮮烈でした。
サム・ペキンパーは、僕の大々大好きな監督ですが、晩年は残念ながら作品に精彩を欠いていきますが、この時期はまだ絶頂期で、その演出力は冴えに冴えています。
この1本のせいで、他に観た新しい映画の印象がすべてフッ飛んでしまいました(笑)

「サム・ペキンバー監督作品の中でも必見傑作の1本!」

というわけで、なんと自宅に一泊もすることなく、夜、再び表参道へとUターン。
明日から、また舞台の稽古もあるので、ゆっくりはしていられないのです。
とはいえ、執筆後の一段落から、またまた明け方までDVDと読書。


■10月×日
午前中は、いつも通り、メールの返事とか、手紙の返事とか、領収書の整理とか。

午後から、青山の稽古場にて、『ナイトメス』の稽古3回目。
本日は、照明の田辺さん、オペレーターの吉田さん、プロデューサーの宮本さん、音楽兼プロデューサーの元倉さんと、メインスタッフ全員揃い踏み。

「及川奈央演劇ツアーのベストスタッフ! 左から照明の田辺さん、オペーレーターの吉田さん、プロデューサーの宮本さん、音楽兼プロデューサーの元倉さん」

ということで、稽古3回目にして、すでに全体の通し稽古の何度目かを。
奈央ちゃんはじめ、唐橋君も金山君も、かなり優秀。
役者さん的なアイディアも出してくれるし、そういう意味では、演出していて、とても頼もしいし、かなり楽しいです。
稽古時間があまりない現場ですが、このキャストとスタッフであれば、ほとんどそのことを感じません。

終了後、神保町へ。
“新世界菜館”にて、女優の満島ひかりちゃん、敏腕マネージャーのSさん、そして角川書店の社長の井上さん、僕の担当編集者のFさんこと、古里さんと会食。
ひかりちゃんとは、実のところ、僕は『ウルトラマンマックス』でしか仕事をしていないのですが、その何もかも振り切っての“女優魂”をひじょうに高く評価していて、かけがえのない“戦友”の一人です。
NHKの朝ドラのレギュラーや映画のヒロインを経て、さらに才能を開花させると信じています。(ちなみに、彼女の弟はまごうかたなき“天才”です!)
一方……。
角川書店の井上社長は、僕が今、もっとも信頼し、もっとも出版人として注目している方です。
安全牌を選ぶことが多い大企業のトップの中では、冒険を恐れず、面白いと思ったことには、自ら率先して飛び込むアグレッシブかつフレキシブルな、勇気ある才人です。
井上さんのような出版人のDNAが、もっと多くの若い編集者に受け継がれていけば、出版不況など屁でもないのですが。
その後、超久々に神楽坂のバーにて、僕の大好きな人達との一夜で、久々にしたたかに気分よく酔っ払ってしまいました。
それにしても、美味しかったなあ、上海蟹!

「満島ひかりちゃんを挟んで、左から角川書店の井上社長、僕の担当編集者の古里さん。ひかりちゃん、ハサミ似合いすぎっす!」


■10月×日
午前中は、例によって、メールの返事やらもろもろの書類仕事をば。
昼食の時、ようやくDVDが発売になった石井輝男監督の『直撃!地獄拳〜大逆転』を観始めたら、予想通り(笑)終らなくなってしまいました。
中学生レベルのギャグが大炸裂する“おバカ映画”ながら、そのテンションの高さにおける傑作度数は尋常ではありません。

「中学生レベルのギャグが炸裂するも、大傑作!」

夕方、品川にて歯科治療。
終了後、渋谷まで戻って、“ルノアール”へ飛び込み、舞台脚本のチェック。
音楽や効果音の使い方が、当たり前の話ですが、映像とまったく違うので、その差異がとても面白く感じる今日この頃です。
携帯電話を大声でこれみよがしにかけるオヤジがいたので、不快になって、青山の“スターバックス”へと移動。
ところが、なんと! ここにも同じような携帯電話大声がけ“オレ、仕事できるのよ、みんな注目してよん”大バカオヤジがいて、大閉口!(ちなみに、小太り、低身長、黒いTシャツ、長髪後ろ束ね、ヒゲ、以後要注意!)
そのオヤジは、みんなにすげえ自分の会話を聴いてほしいのがミエミエだったのですが、奴が出ていってから、周囲のお客さん一同で、顔を見合わせて、失笑し合ったのでありました。
「やっと出ていきましたね〜」「うるさかったですよね〜」「本当は仕事ができない人なんですね、きっと」と口々に。ある意味、カワイソー。

そのまま青山の某社にて、プロデューサーのHさん、Uさんと秘密の打ち合わせ。
次いで、表参道に戻り、ファミレスにて演劇ツアーのプロデューサー兼音楽の元倉さんと、音楽と効果音の打ち合わせ、役者の金山君とトークショーの司会の打ち合わせをば。
偶然、3月にやる舞台のプロデューサーであるYさんも同じ店で打ち合わせをされていてバッタリ、少しお話。
ここまでで、午前2時を回ってしまいまして、さすがにダウン。


■10月×日
午前中、はたまた書類仕事をば。
例によって、アッという間に午後に。

タクシーを駆って、新宿へ。
ジュンク堂書店に行って、買い物。
友人の作家の大倉崇裕先生の単行本を購入。
もちろん、どさくさ紛れに(笑)自分用の本も購入。

元“滝沢”、今は“椿屋珈琲店”てに、監督のNさん、某社の映画プロデューサーのCさん、Nさん、Eさんと、映画の脚本の打ち合わせ。
映画のテイストがテイストだけに、とてもとても楽しい打ち合わせでした。
珍しいことです(笑)

終えた足で、近場のお菓子屋さんに寄って、差し入れを購入。
そして、初台の新国立劇場へ。
劇団☆新感線の『髑髏城の七人〜アカドクロ』の舞台を撮影した時以来ですが、やはり、とてもいい劇場。
友人の女優の斉川あいちゃん、脚本家の小林雄次さんと待ち合わせて、『牙狼〜GARO』のヒロインだった肘井美佳ちゃんが出演している舞台『スイッチを押すとき』を観劇。
美佳ちゃんとは、『牙狼〜GARO』の現場以来ずっと顔を合わせていなかったのですが、僕が忙しさにかまけて不義理をしていても、舞台があるたびに連絡や手紙をくれたりする、本当に誠実な女優さんです。
今回は、共通の友人も多いデジタルハリウッドの米田理恵さんがプロデューサーでもあり、何があっても必ず観に行こうと思っていた舞台だったのです。
そして……この舞台がよかった!!!
ヒロインの美佳ちゃんの演技は言うに及ばず、役者全員の演技と演出、そして脚本、すべてが舞台の特性を活かして見事にマッチしていて、素晴らしいの一語!

「『スチッチを押すとき』、よかった!!!」

終演後、米田さんに案内していただいて、肘井美佳ちゃんと数年振りの再会。
持参した大倉崇裕さんの本を、お菓子と共に(笑)差し入れ。
美佳ちゃんは、落語のオーソリティなので、ぜひとも、大倉さんの本を読んでもらいたかったのです。(すでに読んでいたら、美佳ちゃん、ごめん!)
もろもろの御挨拶の後、劇場を後にして、新宿へ。
あいちゃん、小林さんと夕食をとりつつ、お芝居のよもやま話を。
しかし、『牙狼〜GARO』を撮った時が、美佳ちゃんが、今のあいちゃんと同い年だったとは……本当に時が経つのは早い!

帰ってから、映画の脚本の第2稿を一気に仕上げて、ダウン。

|

« 2007年10月下旬 パート1 | トップページ | 2007年11月上旬 パート1 »

日記」カテゴリの記事